神経を抜いた歯が変色して黒い原因と治療法

昔に神経を抜いた歯、根っこの治療を行った歯(特に前歯)の色がだんだんと黒くなってきていないでしょうか?
芸人さんであるハリ◯ンボンのは◯かさんも以前は、1本だけ前歯が黒いのをネタにされていました。(今はきれいに治されておりますが)
前歯の根っこの治療を行う原因には、単に虫歯が大きかっただけでなく、子供の頃に遊んでいてぶつけた、大人になってから転んで打ったなど、過度な力が加わることでも神経が死ぬことがあります。

治療もうまく行われ、特別痛みはないけど、色が変わってくることがよくあります。
そこで、神経を抜いた歯が変色して黒い・痛い原因と治療法について、ご案内します。

神経を取った(根っこの治療をした)歯が変色する原因(理由)

健康な歯の中には神経と、実は細かい血管も入っています。
血液が循環していることで、歯に栄養が運ばれたり、古い物質を代謝することができます。
神経を抜くということは、同時に中の血管も抜くことになるので、代謝の働きがほぼなくなります。
そうなると血液成分や組織の変性物が代謝されず、古いコラーゲン様物質が歯の象牙細管(歯の内部の象牙質にもともと通っている細い管)に沈着していきます。
古いコラーゲン様物質がたまっていくと、歯は時間とともに褐色〜黒色に変色していきます。
中から黒くなってしまった歯は、外からホワイトニングをしても、白くなることはほとんどありません。

神経を取った(根っこの治療をした)歯の変色を治療法

ウォーキングブリーチ

ウォーキングブリーチ主に前歯で、神経を取ったのちに変色した歯を白くする方法に、ウォーキングブリーチというものがあります。
神経を取った歯の中に、直接ホワイトニング剤を入れる方法です。
歯の神経を取る治療、根っこの治療(根管治療)を行う際に、通常歯の後ろから穴を開け、根っこの中を掃除して中を塞ぎ、最後に開けた穴をプラスチック(レジン)で埋めます。

ウォーキングブリーチは、再度歯の後ろプラスチックを外し、根管治療で中を埋めた材料を取り除き、歯の中に薬剤を入れるスペースを作ります。
元々根っこの治療の際に歯を削っているので、そこまで新しく歯は削りません。
そして、そのスペースに漂白作用のある、過ホウ酸ナトリウムと30%程度の過酸化水素を混ぜて入れます。
そして、その上からセメントでしっかりと蓋をします。

中の漂白剤が、徐々に歯の着色成分を分解して、歯の色が白くなっていきます。
「ウォーキングブリーチ」とは、歯の中に漂白剤を入れ、普段の日常なのかで、歩いているうちに歯が白くなることが名前の由来です。
ウォーキングブリーチを行う前に歯の色を確認し、1週間ほどあけてから、もう一度色の確認を行います。
歯の厚みの違いや、着色成分の量などにより、歯の色が白くなるのには個人差がありますので、隣の天然の歯と色が合うまでだいたい1回〜3、4回、薬の交換を繰り返します。

納得のいく白さになったら、漂白材を取り除き、歯の穴をプラスチック(レジン)でしっかり蓋をして終了になります。
ウォーキングブリーチの場合、また時間の経過とともに、歯の色が褐色〜黒く変色する場合があります。
その場合は、再度ウォーキングブリーチで対応できます。

白い被せ(クラウン)を入れる

白い被せ(クラウン)を入れる残っている歯が少ない場合や、金属が溶け出て黒くなっている場合は、ウォーキングブリーチでは対応できない場合があります。
その場合は、歯を少し削らせていただき、型取りをし、白い被せ(クラウン)を入れることで歯の色を白くします。
ウォーキングブリーチと違い、歯を大きく削らないといけませんが、セラミックやジルコニアの被せは、見た目も天然の歯に近く、時間がたっても色が変わる心配はありません。

神経を抜いた歯が黒くなって、変色が気になっている方は、ぜひ一度相談してみてください。

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