フッ素の効果と注意事項

フッ素とは

フッ素みなさんは「フッ素」とは何かご存知でしょうか?

今ではテレビのコマーシャルでも歯ブラシや歯磨き粉、マウスウォッシュなどの製品が毎日のように紹介されているので、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。

実際に名前は知っていても、どういう働きがあるか詳しく知っている方は少ないと思います。
「歯医者さんで塗ってもらう、虫歯になりにくくする薬のこと?」
大まかにはそのイメージで問題ありません。

フッ素の効果

1虫歯菌が酸をつくる働きを抑える

2歯の再石灰化をうながす

3歯を強くする

働きがあります。

①虫歯菌はどなたでも多かれ少なかれ、お口の中に存在しております。

きちんと歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスを用いても0にすることはできません。
フッ素により、残ってしまった歯垢(プラーク)の中の虫歯菌の働きを抑え、酸をつくる量を減らすことで、虫歯になりにくくします。

②飲食によりお口に入ってくる糖分であったり、飲食物に含まれる酸の影響で、一時的に歯の表面からカルシウムやリンが溶け出します(脱灰)

通常20分ほどで、唾液に含まれるカルシウムやリンが溶け出した歯の表面に取り込まれることで、歯の表面が修復されます(再石灰化)。
フッ素にはこの再石灰化を促進させる効果があります。

③フッ素には歯の表面を酸に溶けにくくする効果があります。

特に小さいお子さんで、乳歯や生えたての永久歯は、成熟した永久歯と比べると、構造的に未熟で軟らかいので、虫歯になりやすいです。
ただでさえお菓子やジュースが好きなのに、歯磨きをなかなかうまくさせてくれない、しかも歯自体も弱いとなると、虫歯になるのは無理もありません。
そこで小さい頃から、定期的にフッ素を歯の表面に塗ることで、歯質を少しでも強化し、虫歯になりにくくしましょう。

最近の歯磨き粉には、まずフッ素は含まれていると思いますが、お子さんや定期検診の際に歯科医院で塗るフッ素はかなり濃度が高いものなので、定期的に塗られることをおすすめします。

定期的に歯科医院に通うことで、虫歯の予防・早期発見にもつながりますので、ぜひご来院ください。

フッ素はどのように歯に取り込めばいいのか

フッ素はどのように歯に取り込めばいいのか実は、フッ素は日常生活の中で、微量ですが毎日体の中に取り込まれております。

フッ素は土の中や海水に含まれるため、土で育った野菜や果物、それらを食べる動物、海水で育った魚や海藻、貝や甲殻類など、普段我々が口にする食材にもわずかですが含まれているので、毎日ごく少量のフッ素はお口に取り入れていることになります。

お茶やビールなど、飲み物にも含まれているものもあります。
しかし、濃度は低く虫歯予防の効果は期待できません。

国によっては水道水に調整したフッ素を入れている国もあります。
水道水にフッ素が含まれているため、費用をかけず多くの人が虫歯の予防ができることになります。

しかし、フッ素はとにかく取ればいいというわけではなく、取りすぎると毒性があるため、安全に取れる量があります。

水道水を飲んだりして、危険があるため、日本では水道法により、水道水に含まれるフッ素濃度は0.8ppm以下と決められており、水道水からのフッ素の取り込みはあまり期待はできません。

虫歯予防に効果的な量のフッ素を取り込む方法

1フッ素入り歯磨き粉を使う

2歯科医院でフッ素を塗布してもらう 

3フッ素入りの水でうがいをする

などが挙げられます。

①フッ素入り歯磨き粉に関しては、現在我が国で発売されている歯磨き粉の90%以上に含まれていると言われております。

含まれるフッ素濃度も、2017年までは950ppmまででしたが、現在は上限が1450ppmに引き上げられ、より虫歯予防がしやすくなりました。

効率よくフッ素を取り込むために、

  • 歯ブラシは1日に2回以上行う
  • 毎日きちんと継続する
  • 就寝前のブラッシングが効果的である
  • 歯磨き粉は0.5g以上使用する(年齢にもよりますが)
  • 歯ブラシの後のうがいは少なめにする
  • 歯ブラシ後の飲食はしない

ことを意識しましょう。

ちなみに年齢別で使用する歯磨き粉の目安は以下を目安にしてください。

(LIONのホームページから参照)
年齢別で使用する歯磨き粉の目安

②歯科医院でフッ素を塗布してもらう方法には色々あり、歯ブラシにつけて歯の表面や、歯と歯の間に刷り込んでいく方法やムース状のフッ素を入れたマウスピースをしばらくつけておく方法などがあります。

当院では9,000ppmの高濃度フッ素をお子さんから高齢の方まで、歯ブラシを使って塗らせていただいております。
特に小さいお子さんの場合、乳歯や生えたての永久歯はまだ柔らかく、虫歯になりやすいため、定期的にフッ素を塗ってもらうようにしましょう。

③フッ素入りの水でうがいをする方法としては、毎日行うのであれば225ppmのフッ素濃度、週に1回だけ行うのなら900ppmのフッ素濃度のうがいを30秒〜1分くらいかけて行います。

歯科医院というよりはむしろ、保育園や幼稚園などでうがいが上手にできる4〜5歳を対象に行うことが多いです。

フッ素の力は虫歯予防において絶大な力をほこります

しかし、勘違いしないでいただきたいのが、「フッ素を取り入れていれば虫歯にならない」というは間違いです。

虫歯になりにくくはしますが、やはり大事なことは

  • 食生活をきちんとする(甘いものの摂取を控える、だらだら食べ・飲みをしない、寝る前に飲食しないなど)
  • 口腔ケアをきちんとする(歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを用いる)

ことです。

これらがきちんとできていないなら、フッ素を定期的に塗ったりしていても虫歯にはなってしまいます。
日々の生活からしっかり虫歯予防に努めましょう!!

フッ素の取りすぎに注意

虫歯予防にはとても効果的ですが、フッ素を取りすぎることで、逆に体へ害を与えることがあります。
フッ素の取りすぎによる有害作用には以下の2つが挙げられます。

1急性中毒

一度に多量のフッ素を取った時に現れる症状で、吐き気や嘔吐、腹部の不快感などの症状が生じます。
フッ素による急性中毒が現れる量としては、体重1kgあたりに2mgのフッ化物の摂取、例えば体重20kgの子供の場合40mgのフッ化物を取るすること症状が現れます。

高濃度フッ素洗口(900ppm)の場合、洗口液10mlを仮に全て飲み込んでしまった場合でも、体内に入るフッ化物は9mgしかなりません。
日常で使う歯磨き粉も通常の量であれば、うがいができなくて全て飲み込んだとしても、基本的には全く問題ありません。

2 慢性中毒

長年にわたり飲料水等により適切な量以上ののフッ化物を摂取したときに生じます。
口から体に取り入れられたフッ化物は、歯や骨に取り込まれ、それが蓄積していくことで斑状歯(歯の表面が白くまだらになる)や骨硬化症を生じる場合があります。

歯は顎の骨の中で作られて、徐々にお口の中に出てきます。

斑状歯歯が作られるその時期に、適切な量の2倍以上の量のフッ化物を取り続けると、斑状歯(歯牙フッ化物症ともいう)が生じることがあります。

また、骨が硬くなってしまう骨硬化症は、適切な量の10倍以上のフッ化物を数十年にわたって取り続けた場合に起こることがあります。
歯が作られる時に、うまく作られなかったり、初期の虫歯で歯の表面が白くなることもありますので、歯に白い部分がある=歯牙フッ化物症ではありませんので、ご注意ください。

いずれにせよ、日本では水道法により、水道水に含まれるフッ素濃度は0.8ppm以下と決められていますので、日常的にフッ素を大量に取り続けることはないので、まず心配はいりません。

また、小さいお子さんや妊婦、授乳中の方が歯磨き粉や、歯科医院でのフッ素塗布で、適切な量のフッ素を取り込んでも、身体に悪影響が出たという報告はありませんのでご安心ください。

どんないい成分や栄養であっても、生体の許容範囲を超えての過剰摂取は、かえって体にダメージを与えることになりますので、摂る時はほどほどにしましょう!

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