一歳半検診でひっかかった方へ

赤ちゃんの歯科検診のデビューは、一歳半検診

赤ちゃんの歯科検診のデビューは、一歳半検診多くの自治体では、1歳半健診のときに歯科検診が行われています。

保護者の方から「いつから歯医者さんに行けばいいですか?」とよくご質問いただきますが、基本的に、この1歳半健診のときの歯科検診でデビューすれば問題ありません。

ただ、デビューが遅れるのは良くありません。1歳半前後というのは、卒乳を迎えたり、食べる量が増えたり、奥歯が生えたりといったことで、虫歯のリスクが高くなる時期であるためです。

もちろん、何か心配なことがあれば、それより早く受診してくださっても結構です。歯が生え始めた時点で、フッ素塗布などの予防処置を開始することができます。なお個人差はありますが、最初の乳歯(下の前歯)は生後6ヵ月ほどで生え始めます。

デビューを済ませたら、その後は大人と同じように定期的な検診で、虫歯予防に取り組んでいきましょう。

一歳半検診で虫歯などが原因でひっかかった方へ

1歳半検診で虫歯が見つかった、と落ち込む保護者の方は少なくありません。近年は予防への意識が高まり、多くのお母さん・お父さんが、お子さんのお口の健康を気にされています。

ただ、もともと乳歯は永久歯より虫歯になりやすく、どれだけ気をつけていても、虫歯になってしまうということがあります。ですので決して、落ち込まないでください。大切なのは、早くに見つけて、適切に治すことです。

そしてこのときの治療を、これからの虫歯リスクを下げる“きっかけ”にしていきましょう。

治療に加えて、できること

適切な治療を受けても、その後同じように過ごしていては、また同じような確率で虫歯になってしまいます。
「フッ素塗布」や「シーラント」を行っていない場合は、これらの予防処置をご検討されることをおすすめします。

フッ素塗布とシーラント

フッ素塗布は、高濃度のフッ素を歯に直接塗布し、歯質の強化と歯の再石化を促します。
シーラントは、奥歯の溝を予め白い樹脂で埋め、汚れの蓄積を防ぎます。

どちらも、歯を削ったり、痛みが生じたりといったことはありません。

一歳半検診の虫歯の割合

1歳半の歯科検診では、1~2%の子供に虫歯が見つかります。ところが3歳の時点では、これが15~21%に跳ね上がります。1歳半以降の数年が、いかに虫歯になりやすい時期であるかが分かりますね。

お子さんにとっても保護者の方にとっても、できるだけ治療は避けたいものです。

歯科医院での予防+ご自宅での予防が大切

歯科医院での予防+ご自宅での予防が大切毎日歯科医院でお口をきれいにしてもらえば、虫歯のリスクは限りなくゼロに近づきます。ただ現実として、そんなわけにもいきません。

そこで大切になるのが、ご自宅でのセルフケアの質を上げることです。丁寧に行えば、多くの虫歯を予防することができます。

そして、セルフケアで取り切れなかったプラークや歯石を、定期的に歯科医院で清掃してもらい、フッ素塗布などの予防処置を受ける、セルフケアの指導を受ける…このサイクルを確立すれば、質の高い、効率の良い、持続的な予防が可能です。

セルフケアの方法は、年齢、歯の生え方、食事の内容(母乳・離乳食・大人と同じ食べ物)によって異なります。そのときどきに合った方法をその都度お伝えしますので、ご安心ください。

生後すぐから始められる、自宅での予防

生後すぐから始められる、自宅での予防生まれたばかりの赤ちゃんのお口には、虫歯菌が存在しません。

しかし、その後、主に保護者の方からの感染によって虫歯菌を持ち、同時に虫歯リスクが発生します。

そして、その虫歯リスクは、感染の量によって変動します。

自宅でできる少しの工夫が、将来の虫歯リスクを低減

100%の感染防止は難しくとも、感染の機会を減らすことが虫歯リスクの低減のためには大切になります。

具体的には、キス・食器の共用をできるだけ避ける、冷ますときの「フーフー」をしない、(食べやすくするための)咀嚼したものを与えないといったことです。

もちろん、そもそものお母さん・お父さんのお口をキレイにしておく、虫歯があればきちんと治療をしておく、といったことも重要です。

一番上に戻る
24時間いつでも簡単予約 WEBでご予約 LINEで再診予約 Instagram
お電話でのご予約 WEBでご予約 LINEで再診予約