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2020.09.25

レントゲンのお話

レントゲンのお話

みなさんはレントゲン写真を撮ったことはありますか?

健康診断で胸部X線写真を撮ったり、歯医者さんでお口全体のパノラマX線写真や部分的なデンタルX線写真など、撮られた経験のある方は多いと思います。

特に歯科医院では、初診時にお口全体の確認(むし歯や歯周病、親知らずや、顎関節の状態、骨の病気がないかなど)で大きなレントゲン写真を撮ることが多いですし、治療の時もむし歯や歯周病の確認や治療中の確認、治療後の確認など、医科のクリニックよりもレントゲン写真を撮る枚数は多いと思います。

なので、

「そんなにレントゲンを撮っても大丈夫なの?」
「1枚で確認できないの?」
「放射線の被曝の問題は?」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

事実、レントゲンは放射線を一方向に照射して、専用のフィルムに焼き付けて画像にします。
放射線といえば、もう10年近く前になりますが、東北地方太平洋沖地震による原発事故が問題になりました。
連日のように放射線、放射能とニュースになり、悪いイメージがあると思います。
放射線=ダメと思われている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、我々は地球上でいる中で、少なからず放射線を浴びながら生活しております。

国連科学委員会の2000年の報告によると、普通に生活しているだけで、宇宙からの放射線が約0.4mSv、大地に含まれる物質から約0.5mSv、飲食物から約0.3mSv、大気中に存在する物質から約1.2mSv、合計すると生活の中で年間約2.4mSvの放射線を被曝しているそうです。

赤道の近くの国では年間10mVsもの被曝がある場所もあるそうです。
つまり、我々の生活の中に放射線は存在しているため、避けることができません。
しかし、なんの影響もなく日々生活していると思います。

つまり、大事なのは、放射線を浴びないことではなく、大量の放射線を浴び続けないことです。
歯科治療において撮影することの多いレントゲン写真は、お口全体を撮るパノラマX線写真と、部分的な範囲を撮るデンタルX線写真があります。

パノラマX線写真では0.03mVs/回
デンタルX線写真では0.01mVs/回

で、とても少ない被曝量しかありませんので、ご安心ください。

仮にデンタルX線写真を100枚撮ったとしても、普段の生活で1年間に浴びる放射線の半分以下です。
また、レントゲンを撮る際には、被曝防止のための鉛が入った防護エプロンを着用しますので、身体へ悪影響が出ることはまずありません。

もちろん、無駄なレントゲンは取りませんが、

  • お口の状態(歯、骨、病気がないか)をきちんと把握するため
  • 治療後の状態、治療後の経過を確認するため

など、レントゲン写真が必要な場合がありますので、ご協力お願いします。